泡を食った話


泡とはそもそも何なのか?
固体、液体、気体のうち2種類が混ざり合ったものとでも
いえばいいのだろうか。
違う性質を持った物質が混在して存在しているとき泡が存在する。

地球誕生…いや宇宙誕生から数十万年で最初の泡が宇宙に生まれたと
考えられる。宇宙の晴れ上がりの過程で泡が生まれてきたと。
もっと大きな構造の泡もあるといえるし、とにかく宇宙ってのは
泡の多重構造ってことなんじゃないかと。

重力不安定性によって宇宙空間の物質が銀河団などと暗黒物質に
分かれてたりする。こんなでっかい泡ぱっと見ただけでは気が
つかないだろう。なんせ銀河系が何個も含まれる泡だぜ?
想像するだけでびっくりだ。
無論われわれもその泡の中にいるわけだ。

さて、規模がでかすぎてアレなんで、地球に話を持ってくる。
地球が出来上がるときには溶岩の中に泡が出来、それが
冷えて玄武岩になったし、月が出来てからは潮の満ち引きで
泡が生み出されたり、大気の変化で波が立ち、それが泡を産む。
玄武岩などはそのため水を通しやすい。

原初の生命も泡から生まれたといっていい。
有機物が集合し、脂質の膜の中に有機物がたまってくる。
これが生命の源となるわけだが、脂質の膜。まさに泡そのものだ。
(余談だけど泡から生まれたといわれるアフロディーテってひどい奴だな
 だんなが不細工だから浮気しまくりってひどすぎる(涙))

すべての生物は泡から生まれたわけで、われわれ人類もまた泡なのだ。
また、肺が出来上がってきたとき、肺の面積を広げるために
泡構造が入ってきたし、骨なんかの構造も泡といえる。
体は泡で出来ている
(ものすごい言い方だが、実際そうだといえる)

さてそんな人類だが、麦とか食ったりする際にそのままだと粒として食べ
にくいのですりつぶしたりかゆにして食ったりしてたが、どうもうまくない。
そんなわけで麦を食うためのいろいろな加工が行われていくうち、
人類は泡とであった。

微生物による発酵を発見したことで、パンを作ったりビールを造ったり
することが可能になったのだが、どっちが先立ったのかは実はわかって
いない。ただ両者の関係は深いとは考えられる。
最も現在では膨らし粉つかうこともできるようになったわけで、とにかく
泡を発生させるという点が重要なのだ。ふかふかだと食欲も湧くってものだ。
まぁどうでしょう、わびしかったりした食が泡でこんなに豊かに。

食べ物の中の泡という意味ではソフトクリームやホイップクリーム、
エスプレッソ、ソーダやシャンパン、メレンゲやスフレ…なんか
洋食ばっかりじゃないですか。
いずれにしろこういうもので食感をよくするために泡が使われている。

実用品の中としてはコルクとかも泡だ。
スポンジやシェービングクリーム、ショック吸収剤としての役割や
ふたとしての役割ってのは結構大きい。
消化剤なんかも泡つかったりするし。

ただ泡というのはいいものというだけではない。
工業製品内の泡や、エンジンオイルとかの泡、環境汚染の結果泡立った川…
そういう泡からは不快感が漂うってものだ。
半導体や導電性プラスチックなんかは意図的に泡が含まれてる、という
考え方も出来るからこれらとは逆だな。

泡の構造の研究、特に力学的な問題は現在も微妙に分かっていない
多数の泡同士がどのような構造をとるか、例えばケルビンのベッドスプリング
仮説は現在では否定されている。
そんなわけで現在でも泡は研究され続けている。

話を戻すが泡を使った食べ物は確かに美味である。
食感がやわらかくなるわけで。でも…腹持ちが…なぁ。
だって所詮空気だし。二酸化炭素でもあるけど。
二酸化炭素なんか血中に吸収されたり、げっぷになったりで追い出されるし。

一方アジアでは米を食った。
そのせいかよく考えたらアジアのほうは泡使った料理少ない?
米に関しては炊くことでやわらかくなる。
そのせいかやわらかさの質がずいぶん違うといえる。
考えようではあるが米も水を含んだ泡ともいえる。

気体入り泡を食うのと液体入りの泡を食う。液体の方が腹持ちがいい、
ってことだろうか。
泡で出来てる人類は泡を食って生きてるのか…

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